サタンタンゴのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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サタンタンゴ

[サタンタンゴ]
Sstantango
(Sátántangó)
1994年ハンガリースイス上映時間:438分
平均点:6.00 / 10(Review 1人) (点数分布表示)
公開開始日(2019-09-13)
ドラマモノクロ映画小説の映画化
新規登録(2020-12-28)【Cinecdocke】さん
タイトル情報更新(2024-05-17)【Cinecdocke】さん
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監督タル・ベーラ
脚本タル・ベーラ
配給ビターズ・エンド
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1.《ネタバレ》 7時間半かけて描かれる、ある寒村の死。
建物は朽ち、壁が剥げかけ、あぜ道には止まない雨が降り続け泥土に覆われる。
酒に溺れる年寄り、歳を食った売女くらいしかおらず、互いに足を引っ張っているだけ。
閉塞感に満ちた村に死んだと思われる青年の帰還と孤独な少女の顛末が物語を大きく動かす。

ただ、そこに至るまでの一日を各登場人物の視点でゆったりと進むため、
一枚の地図ができあがるまでに4時間強を要する。
一瞬が永遠に感じられるほどに引き延ばされた緩慢な長回し、虚構が現実の時間と同一化する。
秩序の中に当て嵌められた支配者と被支配者の狭間に、自分はどこに属するのか?
行きつく先にあるのは"搾取"である。

搾取する相手を失った者には絶望しかない。
自らを強者と思い込み猫を殺し、自ら命を絶った少女もそうだろう。

一方で、不安を煽り、信頼を獲得しようと村人の心に付け込む青年は救世主の顔をした詐欺師だった。
金を巻き上げ、いったん疑心に陥らせた後で脅しに近い言葉で信頼を強固にさせる念の入れよう。
ただ、そんな彼も警察のスパイ網を作らせるために釈放されていることから、
真に搾取している存在とは……言うまでもないだろう。
外敵から虐げられるままのハンガリーの被支配者側の歴史が本作に反映されている。
希望をチラつかせては絶望に叩き落される不条理は世界中どこでも普遍的だ。

配信ではなく、ストップボタンを押せない映画館で"体験"する映画。
どこに向かうか分からないあやふやさを含めて、わずか150カットの画の吸引力にしても、
ダラダラ撮っただけの映画ではないことをタル・ベーラは証明してみせる。
Cinecdockeさん [インターネット(字幕)] 6点(2025-01-17 23:26:42)
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【点数情報】

Review人数 1人
平均点数 6.00点
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100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
61100.00%
700.00%
800.00%
900.00%
1000.00%

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