2.昨日、フランスが世界に誇る、そして僕も大好きだったアクションスター、ベルモンドがこの世を去った。
本作は底抜けに明るくて陽気なベルモンドを思う存分堪能できる作品です。
このタイミングで見た本作。可笑しくていっぱい笑わせてもらいました。
ですが、やっぱりこのタイミングで見ると、何とも言えない感傷的な気持ちにもなりましたね。
自らスタントもこなしたベルモンドがスタントマン役と、
アクションがからっきしダメな大スターの2役を実に楽しそうに演じている。
軽やかに塀を飛び越えたり、道路を行きかう車とのちょっとしたアクション。
本作の中ではなんて事の無いシーンですが、軽やかにこなしていくそれらの1つ1つがいいんです。
2人のベルモンドが顔を揃える階段アクションの撮影シーンも最高でした。
60年代から70年代のハリウッドのセックスシンボル、ラクエル・ウェルチとのラブコメでもありますが、
パワフルなコメディエンヌぶりで、見事にベルモンドと渡り合っています。
華があって、何をやってもカッコいい人だったなあ・・・。ベルモンド。
安らかにお眠りください。