4.《ネタバレ》 オランダ産ホラーとゆーコトで、意外にそんなん今マデ観たコトあったケ?とも思ったのですが、実は『ムカデ人間』て全部オランダ製だったんですね(シックス兄妹ってオランダ人らしくって……なんか急にイメージ悪くなってきたな……)。ただホラーとしては、根本的な建付け自体はまたごくオーソドックスだと言いますか、第一には所謂『悪魔のいけにえ』風・通り掛りのツーリスト惨殺系スラッシャー、ではありましたです。しかし、まず一点言及しておくなら、その旅行者共には総じて「ワケ」が在り、だからそのスラッシャー行為は一種の「お仕置き」的な要素を孕む…て設定も付いてるってコトみたいですね(まあ、ソレもなんつーかヨーロッパ人が昔から結構好きなヤツ…にも見えてますケドね⇒クリスティとかでも見たコトあるヤツだし)。
んで、結論的には全体的にも(個人的には)あまり嵌らなかった…と言っちゃいますケドも、最初にその建付け=二つを一つに混ぜ混ぜしたったコトについて、一言でゆーてまうとチョイと「雑」だったかな…と。やっぱそーいう「ワケ=業(しかも結構”重め”のヤツ)」を散々に背負った連中が、また偶々このバスにシコタマ乗り合わせてて…つーのは、ソレだけだとどーしたってご都合主義の方に見えてしまいますよね(⇒いや、なんとなくその辺の説明もされてなくもなかった様な気もしたりしなかったりするのですケドも、でも少なくともソレは「明解」ではなかったとも見えており、だからやっぱ少し雑だ…とゆーのがシックリくる表現すね)。加えて正直、ソレが大きな効果を産んでたかとゆーとソコもワリと微妙だったりするので、尚更…という感じでもありますかね。
しかし、ソレはソレで一種の「難癖」なのかも≒私は私で日常的にホラーばっか観てるからどーしたって「違和感」としての方が強くなる…のかも知れないじゃあねーですか、と⇒だから、実はソレはソコまで気になって(して)は居ないのです。とは言えもう一点、コレはより明確にスラッシャーとして「つくりが好くない」と思ったのが結局、今作ではその肝心な主役(の筈)のホラーモンスター君が率直に全然(全っ然)目立ってない!のですよね(⇒たぶん、生身の人間じゃあないデモニックな方のヤツ…なんですケドも)。コレもなんとな~く「不定形」な方のホラーモンスター=ワケ在り連中のそのワケに絡む形象に「変化」して出てくるから…ってコトでもあるとは思うのですが、コレまたシンプルにチョイ「分り難い」と思ってしまいましたよね(あとラスト、なんか結局かな~り「弱っちい」のも…イマイチだな~と……)。
重ねての結論、個人的には率直に「好みではない」方のホラーでしたです(⇒マイナー国産としては特に)。まあ、オランダだから、風車だ!位のサービス精神は(チャンと)在ったりもするのですケド、だから尚更に「要らないアレンジ」をしてもーたったな…という感覚が強くて、ですね。その意味ではもう一つ、この罪人地獄行バスツアーにはまた、海外の悪魔系お化けに対して恥しげも無く「九字」とか切っちゃう激レア(激イタ)日本人なる輩が(ま~た偶然)乗り込んでたりもして、ソコに関してはもはや「残念」を通り越して「怒り」しかなかった…てな感じっすね。