8.《ネタバレ》 これを未見の人に言ってはいけないのでしょうけれど(ですから未見の人は読まないで下さい)、既に皆さんのレビューにありますとおり前後半別モノ的作品ですね。前半定番的ホラー風味、後半は爽快活劇アクションてな感じです。
冒頭の今時の若者がはしゃぐシーンは少々引っ張り過ぎかも。縦長スマホ動画画面のままでの手振れ自撮りの連続は少々飽きます。ただ、本編に入りスーッとスクリーンがワイド化していってタイトルが登場する感じは新鮮で好みの演出。飽きかけて下がりかけたモチベーションが上がりました。
そしてお約束の如き謎めいた村に謎めいた村人。おもてなしの胸元チラ見せオネーさんたちは間違いなくサイコの人じゃん。こりゃ一人ずつ犠牲になるな。と確信。で予定通り全滅する若者たち。もとより感情移入不能なヤツらだったから可哀想でも何でもなくて終了!ん?尺半分の残ってるしヒネリも何にもないし、これじゃヒド過ぎ!と思いきや反転攻勢開始。
この展開は、同じく低予算で大ブレークしたあの作品とある意味似てるかな?中身は全然違っても展開が似てますね。終わったかと思いきやリスタートする感じ。一気に期待度急上昇です。
気に入らないし感情移入出来なかった若者たちではあるものの、復讐劇となれば多少は気持ちも変わります。始終声援を送りながらのアクション活劇を楽しめました。アクションそのものもまずまずキレがあって良かったと思いますし。
まぁご都合主義満載の「実は生きてました」系ですし、死んでしまった3人(復讐のことは知らなかった?)ことには全く触れないこととか、挙句神様扱いで偶像崇拝されていた男はお持ち帰りしてたとか、B級ならではの残念な部分は多々ありますが、なんと言っても適度な尺。不満が噴出する前に終演ということでこれはこれでありかもです。
予想を良い意味で裏切ってくれた点が悪い意味で裏切ってくれた点を上回ったということで+1して6点献上です。