1.原題がすべてを表しています。金曜日の夜に、ディスコに人々が集まってさあ楽しもうとしている、というたったそれだけです。本当にそれだけです。しかしその中でも、多数の登場人物を次々に放り込んでいながら、自然とそれぞれの関係や行動が浮かび上がってくるという、なかなか丁寧なシナリオになっています。見ている側もこの空間の一員に引きずり込むかのような、迷いのない芯のある作品であり、約90分があっという間。これぞディスコ映画!●また注目すべきなのは、その多数の中に、駆け出しの頃のデブラ・ウィンガーがさらっと交じっていることです。それも中心っぽくはなく、割と地味目の役です(クレジットも真ん中あたりです)。これはかなり貴重といえましょう。●で、時代を反映して、コモドアーズとかドナ・サマーが美味しい登場をするのですが、全体の構成からいえば、それもあくまでゲスト的なんですよね。そこがまたいい。