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TATAMI

[タタミ]
TATAMI
2023年ジョージア上映時間:103分
平均点:7.00 / 10(Review 1人) (点数分布表示)
公開開始日(2025-02-28) (公開中)
サスペンスモノクロ映画スポーツもの政治もの
新規登録(2024-12-12)【Cinecdocke】さん
タイトル情報更新(2025-02-04)【Cinecdocke】さん
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監督ガイ・ナティーブ
ザーラ・アミール・エブラヒミ
キャストザーラ・アミール・エブラヒミ(女優)
脚本ガイ・ナティーブ
製作ガイ・ナティーブ
あらすじ
ジョージアの首都トビリシで開催された女子世界柔道選手権で、イラン代表のレイラ・ホセイニは順調に勝ち進み優勝候補に挙がっていた。ところがイラン政府から敵対国イスラエルの選手との対戦を避けるよう棄権を命じられる。母国に残した家族を人質に取られ、彼女は政府に屈服するか、自由と尊厳のために戦い続けるかで激しく葛藤する。2019年の世界柔道選手権で実際に起こった政治的介入からインスパイアを受け、敵対国同士のスタッフ・俳優によって秘密裏に製作されたポリティカル・スリラー。製作に関わったイラン出身者は全員亡命しており、イランでも上映不可になっている。
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1.《ネタバレ》 2023年の東京国際映画祭で本作が紹介されており、劇場公開を期待していた。

イラン政府の家族や立場を人質に取ってでも棄権を強要するやり口には憤りを覚えるし、
柔道の指針である「心・技・体」の精神に背いていて、国家としての参加資格はないだろう。

スポーツと政治は別物のようでいて表裏一体。
歴史上、国威発揚と言いながらプロパガンダの道具にされたことなど数知れず、現在でも変わらない。
工作員が大会の観客として、スタッフとして紛れ込み、揺さぶりをかけてくる。
信頼していたコーチからも同じチームの選手からも孤立し、
人生を賭けた試合で肉体もメンタルも限界の中、レイラはどう勝ち上がっていくのか。
同時に訳ありなコーチの葛藤や心の機微も綿密に描写しており、もう一人の主人公と言っても良い。
モノクロでスタンダード比率の画面が映像を引き締め、閉塞感を強調する。
(低予算で観客のエキストラを呼べない、チープさを誤魔化したいのもあるが)。

己の立場や面子より試合を続けさせるために二人を守ろうとする柔道協会のスタッフの奔走、
一度はレイラを裏切ったコーチが「負けるな!」と応援する展開が熱い。
スポーツにはフェアネスがあり、尊厳があってこそ成り立つものだと認識する。
それでもレイラは準決勝で負けてしまうのだが、もしイスラエルの選手と戦っていたら、
優勝する展開があったら、リアルで大問題になってしまうからか、フィクションとは言えあえて出し惜しみしたのかな。

政府の意向に背いたコーチは拉致されかけるが逃走、柔道協会に助けを求める。
そしてレイラに自分の嘘を告白し和解する。
国家に利用されるだけの嘘だらけの人生に別れを告げ、一年後、亡命先のパリで難民代表として再スタートを切る二人。
イランに限らず、母国から亡命した人々が祖国に戻れるように、
良い国だと誇れるように少しでもマシな未来になってほしいものである。
Cinecdockeさん [映画館(字幕)] 7点(2025-03-01 22:10:19)《新規》
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【点数情報】

Review人数 1人
平均点数 7.00点
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400.00%
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600.00%
71100.00%
800.00%
900.00%
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