1.《ネタバレ》 音楽×映画の祭典「MOOSIC LAB」というイベントにて、観客賞・男優賞・ミュージシャン賞を獲得した本作。
このイベント、最近個人的に注目しているだけに期待して鑑賞を始めた。
途中まで、
「なんでこの男は過去の女のことをダラダラとひきづっているんだ?もっとシャッキリすればいいのに!」
って思いながら見ていた。
けど、最終盤になってようやくこの映画の真髄が見えてきた。
これは、
「美しく彩られた彼女との日々を懐かしみ、そうした過去と人生を噛みしめる作品」
なのだと。
エンドロールに入り、そこに雨のパレードの「morning」が流れて、完全にノックアウトされた。
「MOOSIC LAB」でミュージシャン賞獲得も納得。
映画と音楽が素晴らしくマッチしていて、映画と音楽それぞれの魅力が何倍にも増幅されたようなエンドロールだった。
この終盤の破壊力、前半のどこか遠慮しがちな展開を見事転覆させるほど凄かった。
やはり素晴らしき音楽あってこその映画だし、その映画世界にハマる・呼応する音楽あってこその映画だと感じた次第。