1.《ネタバレ》 微妙でした。テンポよく話は展開するし、そこそこスリリングでもあるのですが、何かチグハグな感じが否めません。
ひとつには登場人物に全く感情移入出来ないからかも。主人公である一家の母親はともかくとして、娘も息子も弟も言動行動が馬鹿げてばかりいて好きになれない。子どもたちはまだまだお子チャマだから仕方ないとしたところで、百歩譲ってもレジーはいかんでしょ?思考力ゼロ、危機管理能力ゼロ、そんな出来損ないの弟を見捨てられないブレンダにも可哀想より「ちゃんとして!」と言いたくなる場面も多々。
人種問題絡みのエピソードも取って付けたように思えてしまう。本題に入る前に登場するエピソード。一家の抱えているものは精神的なダメージや経済的な危機だけじゃないんだよと言いたいのかも知れないけれど、この物語の流れの中で必要なんだろうか?しかも白人チンピラ二人組はブレンダに謝らせるだけで立ち去る。ブレンダの謝り方だって如何にもいやいや。人格否定すれば気が済む?日本人の私には理解出来ないだけなのかなぁ?
そして無法者グループと立ち回るブレンダが強過ぎ。一体何者?切り札に大物犯罪者の名前出すのも手慣れた感じ。なんだか違和感たっぷりでした。
で、結局は自らの手を悪に染めてハッピーエンド?これ、後味悪過ぎるでしょ。そうじゃなくても警官夫妻殺しの疑いでとりあえずは手配されるだろうし。バレない?なんだかな。
他にも伏線見え見えで伏線になってないでしょ的な演出があったりとか、納得いかないこと満載の作品でした。