1.《ネタバレ》 面白くない!と断言するほどのこともないのですが、何とも味気ない作品です。
終末世界を背景に、原題のとおり「生き残るために」あてもなく旅をする物語。多くのゾンビ作品と共通するシチュエーションではありますが、ゾンビは登場しませんし殺人ロボットや怪獣も登場しません。ただ歩きます。(ちょっとはクルマも使います)
教会が主な舞台のひとつになりますが、宗教的な背景とか教示といったものは感じられません。シンプルにエピソードに絡んで登場するだけです。
なので、テーマ性は弱いです。強いて言えば、極限の状況における人間の本性(善と悪)について語っている作品とでも言いましょうか。でも薄味です。
特に情報は見つけられませんが、連続TVシリーズのパイロット版のように思えます。全く語られていない「なぜ世界はこうなったのか?」が段々明かされていくみたいな。そうであれば分からないこともないのですが、それにしても週末に至るまでのイメージが断片的に挿し込まれるとかがないとモヤモヤしてしまいます。
なんだかダイジェスト版、しかもサブスクでたまに見かけるようなキチンと編集せずに単に本編から一部抜き出しただけという感じの予告編のロングバージョンを見せられたような作品でした。
ちなみに、邦題は「だから何なの?なんでそうなったの?それがテーマ?」といった感じ。原題の方がシンプルで良いように思えました。