19.《ネタバレ》 地球の広さを実感させられる雲南省の光景は一見の価値あるものの、ヘルツォーク作品に見られる狂気を孕んだ迫力は感じられない。貴石・鉱石をめぐるビジネスものかと期待を寄せたのですが。珍道中コメディ、ロマンス、自然と文明の共生の何れもが中途半端な描写であり、とってつけた感が強い暴力描写に辟易。♪♪きっと今は自由に空も飛べるはず♪♪ が浮かんだ鳥人伝説にも惹かれるものがなかった。一方で和田が30年後に妻子を連れて訪れたというエピローグに、商社マン若き日の物語の一つであり、他に幾つも物語を作って定年まで勤め上げたのだろうか。村の開発に残りの人生を捧げた氏家に何を感じたのだろうか。余韻が残ります。 |
18.《ネタバレ》 これは素敵な映画だった! 本木君は最近でこそ、善人になりきれぬ役も演じているが、 この頃は真面目な役が多かったので、観るのにためらってた。 でもさすが三池監督。 話の中盤でうなるような展開が! 鳥人とはこのことだったか!と思わず身を乗り出した。 それから娘の歌う歌。その意味。 そしてロマンチックな場面のときに最悪のことが起こる話の展開の巧さ。 今の中国でも、こんなこともあるのかな? 2000年以前の中国のイメージってこんなんだったよね。 ホント、時代錯誤の感もあるけれど、今の人たちにも観てほしい一本! 【トント】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2018-10-08 21:26:36) |
17.中国奥地の大自然のスケールに圧倒される。 商社マン、ヤクザ、中国人ガイドの珍道中が笑える。 本木雅弘と石橋蓮司のキャスティングもいい。 青い目の少女と墜落した戦闘機の祖父の物語は想像力を刺激する。 もっとおもしろくできたような気もして、少し食い足りない印象。 【飛鳥】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2014-04-24 18:32:47) |
16.《ネタバレ》 妻投稿■中国と言えば毛沢東、チャイナマネー云々といったイメージがあるが、この映画は初っ端の「毛沢東知らない」の台詞でそれらを排除。よくイメージされる現代中国とは違う「もう一つの中国の世界」を描いたんだと思う。この映画は「純粋」「健気」な社会を不自然で偽善的なエピソードに頼らず描き出している稀有な映画。「迫力」と言う意味では似たような設定のトンマッコルとは格が違う。「のどか」「癒し」というキーワードに「甘え」ではなく「迫力」を与えるなんて、かなり凄い映画じゃないだろうか。旦那の友達が戦争があったバルカン半島の国に行ってきた人がいるが、「向こうの女性の大半が強姦され子供を産まされていたような国のラブコメドラマは、設定は日本の下らないドラマ以上に下らないが、下らない物事に対する意味の与え方が凄い」と言っていた。これはそういう映画なのではと思う。ラストの方で傷ついた羽を背負ってがけを登るシーンから日本の通勤電車風景にガラッと変わるシーンで私は確信した。■でももう一つ言わせてもらえれば、こういう世界、地球上のどこにもないです。映画の題材としては穴ぼこチーズのような厭らしさがあると思う。 【はち-ご=】さん [インターネット(字幕)] 6点(2010-11-25 06:39:10) |
15.一応癒し系映画とされているようだが、別にそのようには感じなかった。 まあ一種の自分探し系なのかもしれないが、伝統だとか守るべきものとか 他国の人間がどうこういう話でもないし、やや説教くさい。 原作が椎名誠って知らなかったので、言われてみればそれっぽいなという感じ ではあるが、ヤクザと商社マンの自分探しで、鳥人幻想というのも極端というか ありがちというか、コメディーでもなく、これといった苦悩や葛藤があるわけでもなく ヒューマンでも社会派でもないし、どれをとっても中途半端という印象。 本木雅弘というのは役者として稀有な存在だなとは感じる作品ではある。 |
14.全体に独特の空気感が漂うが、物足りないとも思える。ただ、本木雅弘の演技は光っている。 【山椒の実】さん [地上波(邦画)] 5点(2009-05-05 21:23:04) |
13.面白いor面白くない 以前に、設定・ストーリーが分かりにくすぎる。特に序盤。 |
12.良作という言葉がいかにも似合う、肩の力がうまい具合に抜けた作品。 【にじばぶ】さん [DVD(邦画)] 5点(2007-09-09 00:53:49) |
11.《ネタバレ》 なかなかよかったと思いますねぇ。三池崇史ってまさになんでも屋さんの典型みたいな人で、あのデ・パルマにすら「クレイジー」といわれるぐらいのものですが、それでもちゃんと監督のしての力量はあるんだってのが、こういう割と真面目な作品を見るとわかります(笑)。インテリ風サラリーマン、暴れん坊で人情味あるヤクザ、片言のおもしろ日本語を話す中国人ガイドのおっちゃんに、今後の展開にとって重要な鍵になるうら若き乙女。なんというか、よくありがちな形式ですよね。実に王道な展開。でも実際に中国の山奥に行ってこれだけの作品を撮るのは、かなりたいへんだったんだろうなぁ。戦闘機がちょっとハリポテくさいのが残念だったけど。 【あろえりーな】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-08-12 01:09:56) |
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10.バブリーな商社マンとチンピラ・ヤクザが鉱石を求めて中国雲南省の奥地に赴き、そこで歴史と自然と人間に触れ、大切な何かを発見するという癒し系映画。ハリウッドで怪しい日本人を演じてきたマコ・イワマツが、ここでは怪しい中国人を達者に演じてコメディ・リリーフ。しかし、映画自体は何故か非常に生真面目。リアリティの無いストーリーなのに、どーしてもっとコメディに徹しなかったんでしょうか。こんなファンタジックな(言い換えれば馬鹿馬鹿しい)珍道中をシリアスに描いては退屈なだけ。映画も主人公同様、最後まで羽ばたけずに終わってしまったという感じです、4点献上。 【sayzin】さん 4点(2005-03-16 00:05:57) |
9.三池監督は私的にはかなり苦手な監督なんですが、特にこの映画でその想いを強めてしまった気がします。ちょっと私には理解しがたい映画でした。中国の人々や子供たちだけに点をつけます。 【亜流派 十五郎】さん 1点(2005-03-12 00:22:23) |
8.ありがちな文明批判の域を出ていないので主題はかなり弱いです。自然豊かな舞台の中、淡々と―ともすればするすると―話が進んでいきます。歌のギミックは面白いですが…。 【虚学図書之介】さん 3点(2005-01-19 23:39:57) |
7.推名誠監督って言われて観たので、推名誠が監督したにしては何か違う…と思いながらも観ていましたが、面白かったです。役者では石橋蓮司さんも面白くて良かったのですが、村の子供達が不思議と魅力的で引き込まれました。後Annie Laurieが良かった。 【魚弱】さん 6点(2004-03-31 02:21:02) |
6.NAKA雅MURAと三池は相性いいよねぇ。喧嘩の花道もそうだし岸和田シリーズもそう。彼の叙情性と中国のあの風景も意外にマッチしていた。蓮司とモックン、それぞれのコミットの仕方が「らしい」のもまた。 【ナクサライト】さん 8点(2004-02-13 15:06:08) |
5.この頃(もちろん今もだけども)、Vシネを撮り、アイドル映画を撮り、テレビドラマの映画版を撮り、今作のようなドラマ性が高い作品も撮る三池崇史に対して、「なんて節操のない監督だろう」などと感じたものだが、彼の映画作りの根本は暴力的なまでのチャレンジ精神に他ならないということを近年強く感じる。でなければ、中国の奥地まで行ってこんなパワーに満ちた映画は作れない。 【鉄腕麗人】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2003-11-29 02:44:20) |
4.なかなか面白い発想とストーリーで良いと思う。サラリーマンとヤクザそれぞれの苦悩と導き出した自分なりの答えが清々しく描かれていて後味も良い。三池崇史の確かな才能を知ることができる。 【スマイル・ペコ】さん 8点(2003-05-29 16:03:28) |
3.チンピラヤクザとエリートサラリーマン 社会的に後者が肯定される世の中。その二人の前には神秘的な大地、その中で生活する人々。感化されていく二人。結局サラリーマンは「日本人」のままで、ヤクザは「鳥人」少なくとも「飛べる」と思えた。正解は無いけど「応え方」が好きなのはヤクザの方でした。三池節というか相変わらず純粋な映画。 【venom】さん 7点(2003-04-28 15:27:07) |
2.心が洗われる映画でした。怪しい中国人ガイドに笑い、チンピラ親父の心変わりに苦笑させられました。お祭りの由来と青い目の少女の秘密が、うまい具合にマッチしていたと思います。また、同時期に『双生児』も観たので、本木雅弘の演技のうまさと存在感に感服しました。 【にゃんたろう】さん 8点(2002-12-25 22:09:00) |
1.大好きな映画です。エリートサラリーマンの出張がまさか、こんなことになるなんで! あやしいガイドに連れられてあれよあれよという間に中国スゴい国デース! みたいな不可思議な展開。亀の筏とか美しい。 ナンセンスでばかばかしくて綺麗でオチとか後半はイマイチだけど大好きな作品です。 【RUR】さん 9点(2002-07-14 23:15:13) |