5.ここまでベタベタだと逆に気持ち悪かったりするのですが、これはギリギリのところでセーフという感じです。元々「小さな恋のメロディ」とか苦手なタイプだしなぁ。物語は既に十分ラブラブな二人が更に真実の愛を求めて世界を旅するという安直なものですが、その中にもけっこう大々的に戦争批判のテーマなどが掲げられていて興味深かったです。イタリア、ロンドンと渡ってその次に出てくるのが何と我らが日本!例によって描写はちょっとアレですが、着物姿のバレンチナというのもまたなかなか乙なものでした。結局何だかんだ言ってこの二人の恋は応援せずにはいられません。度々出てくるキューピッドの姿が可愛らしく、恋人クラブの名簿にさり気なく「ロミオとジュリエット」などのカップルが登録されていたりなんかするところも素敵です。 【かんたーた】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-08-22 18:14:06) |
4.いやいや、やっぱ古臭いですよ、これ。それは技術的な部分ではなく、まるでLSDで垣間見た幻覚の様なイメージと、メッセージ自体がです。「環境保護」「反戦」「ラヴ&ピース」「自由」等と、個々に見ればそれぞれ真っ当な主張ですけど、それを包むヒッピー文化の成れの果てを知り、とっくに冷戦の終結した21世紀に生きる我々は、今更こんなものを見せられても白けるだけでしょう。あと、この不条理感には音楽共々、一瞬登場したフェリーニの影響を感じました(我らが久里洋二も思い出しました)。それにしてもイラストだけは有名なこの二人、フラワー・チルドレンだったとは知りませんでした。バレンチナの超ミニ・ワンピースが凄くエッチ…。絵柄に反して、決してプラトニックで終わらない所も世相を反映してましたね、5点献上。 【sayzin】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2005-06-27 00:36:10) |
3.とてもロマンチックで、ちょっとシニカルなおとぎ話。1974年の映画ですが、現代に通じる愛と反戦のメッセージがたくさん詰まっています。ちなみに、日本の街は、中国っぽい雰囲気で、家電製品とエッチの国・・・というのが結構笑えます。音楽、素晴らしすぎます! |
2.モリコーネのテーマ曲がいいね。話なんかむしろないといった方がいいかもしれません、結局は愛だと言いたいようです。カルト的でさえあるアニメーション。 【あろえりーな】さん 5点(2003-06-07 23:41:18) |
1.とにかくエンニオ・モリコーネの切なくも心地よいメインテーマ、そしてアレッサンドローニの様々な楽曲がこの作品の良さを引き出してくれています。オープニングから愛と平和を訴え、観終わった後にはささやかな感動を呼びます。レイモン・ペイネ作のバレンティノ&バレンティナの”恋人たち”が各国を旅しながらそれぞれの愛のメッセンジャー達と出会い、愛と平和をファンタジックに語る。一貫したテーマ性と奇抜なアイデア、そして可愛く微笑ましいキャラクタ達に正直涙が出ました。各国を旅しながら歴史上の人物や各国のイメージを反映させた二部構成ですが、後半は主人公そっちのけで各国の歴史に重点をおいていたので少し退屈感はありました。ラストで「愛と平和は夢でしか無いのか?だとしたら何て哀しいんだろう。」というセリフにこの物語のテーマの重要性を考えさせられます。アニメーションの特性を生かしたサイケな映像&ファンタジックな展開にはわくわくして忘れていた純粋な心を引き出されました。74年公開作品らしいですが、古臭くい感じは無く何度観ても感動します。全体的にはビートルズの「イエロー・サブマリン」に似てます。この作品できればDVDで”旅のガイド”設定ONにして観て貰いたいです。そのシーン後との時代背景は登場人物の字幕付きでより一層楽しめ歴史のお勉強にもなります。平和の象徴である白い鳩がこの作品に度々出てきますが、鳩型飛行機”AIR LOVE”はサイコーに可愛いです。 【さかQ】さん 10点(2002-11-30 16:40:58) (良:1票) |