6.《ネタバレ》 3時間の長編なんだけど、実質は1時間の話×3といった趣なので、そんなにダラダラした印象は受けない。やたらとテンポが早くて突っ込みは浅いんだけど、ほとんど出ずっぱりのレイフ・ファインズのスタミナは見事だし、ハンガリーという国家そのものに向き合った制作者の姿勢も讃えたい。とはいえ、これだけの話だったら、年月の経過とか、そこに絡みつく血の系譜といったものをもっと見たかったのも事実。何となく、どこも同じトーンの同じ時代に描いているように見えてしまう。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 6点(2014-01-16 00:03:05) |
5.ハンガリーの辿る目まぐるしい近代史(てか、本作が目まぐるしいだけか?)を、三世代を演じたレイフ・ファインズが駆け抜けていく。本作が3時間を費やして描くのは、如何に体制が変ろうとも決して変わらぬ人の愚かさと、ユダヤ人迫害の歴史。社会が右に行こうと左に行こうとやることは全く同じ。それは、左右どちらも「敵」がいないと成り立たない体制だからです。そして最終的には、いつもユダヤ人が敵に仕立てられる。これこそが何千年もの間、脈々と続いてきた差別構造。ユダヤの名前を取り戻した子孫が平和な生活の得られる社会を、我々は築けるのでしょうか…。確かに大河ドラマとしての重みには欠けてる様な気もしますが、その分、この手の映画としては非常に観易くなってるので門戸は広いと思います、6点献上。 【sayzin】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-11-15 00:09:02) |
4.長いけど、ちゃんと観れた。ラブシーンとかがあまり恥ずかしくない程度なのも良かった。レイフ・ファインズはなんかかっこいい。最後の歩いているシーンでの、明るい表情が一番魅力的だった。 【Gene】さん 8点(2005-02-21 15:17:26) |
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2.ヨーロッパにおける激動の20世紀の中を生きた、ユダヤ人の家族三代に渡る物語なだけに、時間の関係上、展開が早い。ゾネンシャインの子孫である、主人公(?)がストーリーテラー的に配置され、目まぐるしく進む内容の中で、「ゾネンシャインという名前が、何故消えたのか」が時代背景と共にしっかりと描かれているため、主人公が、名前をゾネンシャインに戻すシーンには、感動した。大味な映画ではあるが、見所は多いので、お勧め。 【sirou92】さん 6点(2003-08-07 04:28:40) |
1.タイトルはおそらく“ゾネンシャインの子孫”という隠喩だろうか。本作はそのゾネンシャイン家の親子三代を通しての、ハンガリー激動の近代史を描いたもの。常識的な感想としては、長尺でありながら一大叙事詩としてよく纏め上げられている。が、しかし3時間という上映時間の中にエピソードを詰め込みすぎた為か、場面展開が目まぐるしく変わり、“何故”という疑問の余地を挟むことも、また余韻に浸る間もなく、ストーリーは忙しなく流れていく。だから話の繋がりが解り難く、肉親や家族らそれぞれの登場人物の描き方やその消息など、実に曖昧な印象となってしまっている。おそらく実際はもっと多くのエピソードを入れたかったに違いない筈で、いっその事あと1時間ほど長くしていれば、もっとゆったりとスッキリした作品になっていただろうに。なかなかの力作であり、またレイフ・ファインズが見事に三役を演じ分けていただけに、惜しいと思う。つくづく長編歴史ドラマの難しさを感じた。 【ドラえもん】さん 7点(2003-02-13 18:16:05) |