2.グループホームに置き去りにされた痴呆症の老人が、再起を賭けてグループホームの人達と「歌」で立ち上がるドラマかと思いましたが違いました。高齢者社会、徘徊、痴呆、入院患者のケア、グループホームの問題点など、難しいテーマを扱った作品ですが、必要以上には重くせずに描いていたので説教臭さを感じずにすんなり観ることができました。ただ、終盤で良くなりかけていた老人とグループホームの人達との関係がいきなり悪化したのは「?」でした。今まで苦楽を共にしてきた寮長を、どこの馬の骨かも分からない爺さんに取られた(と思い込んでいる)というフラストレーションが一気に爆発したのかもしれませんが、その辺りが描写不足だったのが残念。