2.原作未読、幼い頃にぼのぼののアニメ放送を見ていました。当時はゆるいギャグアニメという印象しかなかったので、今回たまたま映画版を鑑賞して、その深いテーマに驚かされました。この物語の登場人(?)物たちはどこかおかしい。“可笑しい”というかわいらしいものではなく、全員それぞれ何かがズレている。理解できそうで理解できない、どこかにいそうな親近感とどこにもいなそうな不気味さが混在していて、序盤はとにかく恐怖でした(笑)。しかしそんなキャラクターたちが織り成す哲学的な問いはとても魅力的で、いろいろと考えさせられます。正直その答えはどうなのと思う問いも、難しくて答えがわからない問いもちらほら。でも、またあのキャラクターたちと哲学したい!と何度でも思わせてくれる映画です。