1.《ネタバレ》 題名の通り、フランスの巨匠監督であるフランソワ・トリュフォーの人生を綴ったドキュメンタリー。
ちなみに、私の好きな映画の見方は、監督別に作品を次々と観ていって、ほとんどの作品を観終えたところで、その監督についてのドキュメンタリー作品を観る、といったものである。
トリュフォー作品は現時点で20本近くを鑑賞した。
そこでようやく本ドキュメンタリーを鑑賞することにしたのだ。
本作はインタビュー中心で、作品映像はそれほど沢山は出てこない。
その他、ジャン・ルノワールやアルフレッド・ヒッチコックといった巨匠たちの貴重な映像も観ることができる。
特にルノワールが実際に話す映像を観られたのは収穫だった。
トリュフォーという人は、陽気でありながら内気で、男性でありながら女性的で、インテリ風でありながらゴロツキという、常に二面性を持った人間である。
そして、又、本作では沢山の人のトリュフォーに対する意見が出てくるが、それが面白いように相反している。
トリュフォーに対する人間像というのは、面白いくらいに人によって異なっている。
それだけトリュフォーという監督が、人間的に奥深く、魅力溢れる人間だったということだろう。
それにしても『緑色の部屋』に出てきたナタリー・バイは、いつになっても綺麗だなぁ・・・