1.だいぶ不純な動機でDVDをレンタルしましたので、その点は少し当てが外れました。序盤から中盤は自分の妻と置き換えて、理不尽な暴力への怒りでふるえながらみておりましたが、終盤にかけてボロボロの病的な人間関係が露呈するにかけては、やや引いてしまいました。どうしてもヒッチャーと比較してしまいますが、ヒッチャーのような不気味さは幾分はありましたが、如何せん北海道ではあの荒野の乾燥した狂気感がなく、やっぱり湿っぽさが付きまとうのはどうしようもないのでしょうね。脚本のかたもイメージはグランドキャニオンと言っていたようにあの感じがあれば全体のイメージは変わっていたのでしょう。でもそうなるとヒッチャーの二番煎じになっていたかも。良かれ悪しかれヒッチャーとは異なったイメージには仕上がっております。でも逃げるチャンスはいっぱいありそうなのに、一生懸命逃げようとしてる感じが伝わってこないので怖さはありませんでした。