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<ネタバレ>どうしてもサム・ライミ版のスパイダーマンと比較してしまうのだけれど、サム・ライミのは、良い意味でのB級っぽさといいましょうか、もの凄いお金かけてるはずなのに、どこか手作り感とバタツキ感がある、そういう作家性を感じた次第ですが、本作はそういう要素がなくて、実に無味無臭な感じでしたね。特に前半なんて、ストーリーは陳腐だし、アクションはぱっとしないしでどうなっちゃうんだろうと心配になったぐらいなんですが、終盤のトカゲ男との一騎打ちからようやく本領発揮という感じでスパイダーマンらしいアクションを見せてくれました。おばさんに卵を手渡してあげたり、恋人との展開も含め、ラスト間際にようやくティーン映画らしい良さが出ましたね。ただまぁ、個人的にはライミ版のほうが楽しめたかなぁ。前三部作はコミック的なノリが強かったけど、本作はどうもより現実的に、近未来を舞台にしたというテイストで描いてる。それまでコミック的な描き方だった「バットマン」をより現実的に描いたダークナイトのテイストを意識しているんじゃないか。でも、それが成功しているのかどうかはなんとも言えません。