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<ネタバレ>アンドリュー・ニコル監督の他の作品と比べると、残念ながらこれは落第点でしたね~。もうとにかくユルい、そして薄い。アイデア自体は悪くないんですよ。文字通りの「時は金なり」の世界で、人生の時間がお金と同じようにやりとりされる社会。ただ、そのアイデアを思いついたのはいいものの、それをどう広げて収束させていくかという点が巧くない。富める者と貧しい者が固定化されたシステムを打破する為に主人公が取った行動は、強盗を繰り返しスラム街の皆に配り、その延長線上でやはり大富豪から100万年のタイムを地味にかっぱらってくるだけという。なんとも盛り上がりに欠ける展開。もう少し巧いやり方がなかったのだろうか。資本主義とは、不老不死とは、正義の行いとは、平等とは。様々な問いに触れようとしながらも、ちょっとばかり指でなぞっただけでどれもがっちり掴めていない、そんな印象の映画でした。[良:1票]