<ネタバレ>脚本も演出もとても丁寧な作りで、最後まで集中して鑑賞出来まし .. >(続きを読む)
<ネタバレ>脚本も演出もとても丁寧な作りで、最後まで集中して鑑賞出来ました。
単純に面白かったし、スルメのごとく味が出てきて考えこめるほど
深みがあるので複数回の視聴にも耐えられる内容だなと。
接見室で、最初は二人向き合うショットだったのが、だんだんと重なってしまいには同一化するような凝った演出は見ものでした。
ただ、見終わってスッキリしないのですね。それは三隅がどちらにも取れるような終わり方すると言うのもあるが、
思索的な部分を広げすぎて、なんだか霧中に入っちゃったような気分になってくる。
キリスト教的な要素も入れ、司法の事務的な部分を批判しつつ、「裁くのは誰?」となんだか哲学的な問いまでやり出して、
ちょっと広げすぎてるかなと。それでいて、主人公の家族があんまり話にリンクしていないようにも思うし。
まあ面白かったのは間違い無いので7点を献上いたします。