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<ネタバレ>海面の上昇で人類が滅亡の危機にある未来。そこで過去にタイムスリップし、
海底を真水に変える研究を行っていた女性科学者に会いに行く、というお話。
大まかな話の流れはよくあるSF映画という感じだが、そのタイムスリップするのが
自分の「分身」という、ここが少々独特で、自分が二つに分かれた状態ということで
主人公もその点に関し哲学的な思索を始めるのでやや難解で観ているこちらも眠くなりそうになっちゃう。
でも後半は主人公とその分身による争いとなり、かつ自分で自分と争ってるようなものでSFらしい面白さが発揮されます。
地球温暖化がどうというよりは、自己同一性とか、タイムパラドックスとかそちらの方に焦点があたってる印象。
SFというのは外側に向かっていくタイプと内側に向かっていくタイプの2種類あると個人的には思ってるのですが、
本作はまぎれもく内側に向かっていく自省タイプのSF。北欧らしい暗い内省系SFが好きな人には良いかも。