僕が本作で気に入ったのは、宇宙船とソラリスのデザインだ。ソラ .. >(続きを読む)
僕が本作で気に入ったのは、宇宙船とソラリスのデザインだ。ソラリスはとても美しく、宇宙船内のデザインは、形状、色、質感など、実に僕好み。(地球と宇宙船内で色の対比により区別してる点がわかりやすくていい)さて、タルコフスキー版と比べると、(比べる事自体が間違ってるのかもしれないけど)全体的に軽く、(時間はおよそ半分)哲学的要素は若干減り、娯楽作品へと変わっているが、だからといって駄目だとは言わない。本作は恋愛、二人の愛を主軸においていて、舞台はSFだが実際はラブストーリーなのだ。情緒的要素があり、電子的でありながら感情に訴えかける音楽もなかなか。惑星ソラリスや原作を読んでいないともしかするとわかりにくいと思う人もいるかもしれない。本作のマイナス要素は、もう少しソラリスそのものに説明があってもよかったのではないか。そして、ラストも予想通りで、も少しひねりのある、より浸透なラストを期待した僕には、若干もの足りなかった。まぁしかしながら、ソダーバーグの映画の中でも本作は非常に見やすく、わかりやすい方で、僕の中でのソダーバーグ評価は上がった、と思う。