<ネタバレ>せっかくの興味深い素材なのに、何とも描写が表層的で、流れを追 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>せっかくの興味深い素材なのに、何とも描写が表層的で、流れを追っただけで終わってしまっています。特に、法廷シーンの描写不足は致命的で、どっちがどういう訴訟準備や立証を行ったことによってあの劇的な結果につながったのかということがまったく伝わってきません。その程度のことで勝つような内容だったの?とさえ思ってしまいます。また、名手クリス・メンゲスとも思えないような不安定なカメラワークもマイナスだし、徹底的に現実に立脚することを求められているこの作品内容に、幻想性を主要な要素とするグスターボ・サンタオラヤの音楽は合っていないと思う。