一つ一つのシーン設定なり登場人物の動きなり発言なりもいちいち .. >(続きを読む)
一つ一つのシーン設定なり登場人物の動きなり発言なりもいちいち陳腐なんだけど、何よりびっくりしたのは、中谷美紀の(特に後の方の)台詞が、100%現代劇であること。制作者には、時代劇を作っているという自覚はなかったんだろうか。美術や衣装のセンスのないピカピカぶりも吹っ飛ぶほどの衝撃だった。中谷扮する母親が、子供に対する愛情がほとんど窺えず、むしろ情緒不安定系ヒステリーにしか見えないのも、そもそもそんな台詞を言わせられるのが、役者として苦痛だったのだろう。