<ネタバレ>理不尽で滅茶苦茶なルールで支配され、しかも登場人物が誰もそれ .. >(続きを読む)
<ネタバレ>理不尽で滅茶苦茶なルールで支配され、しかも登場人物が誰もそれに疑問を持っていない描写は、「華氏451」などを連想させて力強い。一つ一つのシーンは破綻寸前にまで歪んでいるのだが、それがぎりぎりのところでつながれていく展開には、監督の第一級の妄想構築力を感じる。主人公2人が人物的にはあまり魅力的でないのも、もしかしたらわざとかも?と考えてしまう。ただ、主人公の空想の繰り返しはやはり作品の勢いを削いでおり、無理矢理運命をこじつけなくても、受付の場面で初めて出会う、でもよかったのではと思う。