<ネタバレ>※2021年更新
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<ネタバレ>※2021年更新
公開当初は結構「へん!」とか思っていましたが、時が経って観返してみると確かにこれは面白い作品だと思いました。
冒頭の沈没船を探す海底探査のくだり、夢と希望を乗せたタイタニックの出港シーン、上流階級の退屈な社交パーティと対比させた、アイリッシュ・トラッドをバックに老若男女が楽しそうに過ごすパーティシーン。
そして夕日をバックにした2人の「飛行」シーンはスコアも相まってとても幻想的。
そうした定番のラブ・ストーリーがひと段落した後は、氷山にぶちあたり、沈みゆくタイタニック号を舞台にした脱出パニック。
3時間超の作品ですが前半と後半の毛色の違いがいいアクセントになっていて、時間が経つのを忘れさせてくれました。
初見の時はピンと来なかったラブストーリー部分も、自由に生きるジャック、見栄とプライドの世界に嫌気がさしたローズ、貴族社会(というかローズの家柄)をまんま投影したようなタイタニックの「構造」そして「盛衰」、「末路」、そして恩人であり恋人であるジャックの名を継ぐラスト等々の大人の機微も、改めて観返すことで楽しむことができました。
アカデミー賞最多受賞も納得の、永遠のラブロマンスの1本です。
最後に、ネックレスを海に落とす時のローズばあちゃんの「あ、落としちゃった♡」みたいな声が最高にツボでした。