<ネタバレ>奇人、変人、常人何でもございのジョニー・デップに舞台出身の実 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>奇人、変人、常人何でもございのジョニー・デップに舞台出身の実力派ジェフリー・ッラッシュ、世界最強の不良オヤジことキース・リチャーズに怏々しいBGMでは信頼のハンス・ジマーの楽曲と、個性豊かな面々が揃っているにもかかわらず物語にあんまり起伏が感じられませんでした。
冒頭の裁判所、および王宮脱出シーンなど、見せ場と思われるシーンでも、盛り上がる場面のはずなのに画面の“タメ”が一切ないため、どうしても盛り上がれませんでした。
初登場の女海賊アンジェリカも、綺麗ですが妖艶とまではいかず、また他の方も仰ってますが親玉の黒ひげのキャラクターがどうしても前作までのアクの強い敵役に負けている気がします…というよりバルボッサに完全に食われてます。
本作、唯一心躍った場面が、バルボッサが心中を語る場面、そしてラストの黒ひげの剣を掲げ帽子を被る場面…完全においしいところを持っていっています。
前作の大団円の後、心機一転とばかり設定をリセットして作られたのはいいですが、この作品群独特の、ゆるっとした描写に、そろそろ飽きてきました…といいつつ、バルボッサ船長の健在と、キースが見られたということでおまけして6点。