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<ネタバレ>“全米38州で上映禁止!いま恐怖の頂点を極めて戦慄のジョギリ・ショックがやってくる!!”…と、なにやら大それた宣伝文句がなされていた(らしい)本作ですが、↓カズゥー兄貴とへちょちょ様のコメントを読んでいただければわかる通りすべて“嘘っぱち”です。
まあ、いまでこそこうした壮大なる宣伝文句はC(以下)級映画では常套手段ですが、中でも観客の怒りを買ったのがかの有名な“ジョギリ”だったわけです。
勿論、そんなジョギリなるもんは出てきません。コンマ1秒たりとも。
凶器は拳銃や普通のナイフなど、どこにでもあるような平々凡々なもんです。
ということで、そうした“宣伝の洗礼”を受けた人々が怒り狂ったわけで、じゃあそうした宣伝に惑わされずに端から期待しないで見れば、意外といけるのでは??と思い、見てみたら、案の定、意外といけた…………………………訳ありませんでした。
なんつーかですね、こう、恐怖の対象がはっきり見えてしまうというか。「悪魔のいけにえ」を元にしたストーリーなのでしょうが、あちらには“狂気”という最大の持ち味があったのに対し、そうしたものが本作ではしっかり灰汁抜きされてますので、インパクトは殺人一家のうちの約1名のみ。
しかもエピローグも何もなしに犯人を殺したその瞬間唐突にエンドロールが始まりますので、余韻に浸る暇さえありません。
しかし、こうした下積み時代があったからこそ、今のウェス・クレイヴンガあるというわけですね。そうした事を考えると、この作品も、まあ評価できるというものでしょう(というか、そう云う形でしか評価できない…)。