大体のラブ・ストーリーってのは主人公が自分の趣味に合わなかっ .. >(続きを読む)[良:2票]
大体のラブ・ストーリーってのは主人公が自分の趣味に合わなかったり、話の筋や展開が好みじゃなかったりして意見が凄まじく分かれるものだけど、その問題をこの作品は、誰も主役ではなく、また誰もが主役で在れる群像劇というスタイルをとる事によって見事に解決している。そのためヒュー・グラントやコリン・ファーズ等の大物役者があまりでしゃばらずに“オレ様映画”にならなかったこともポイント高し。それに個々のストーリーも、どこにでもあるありふれたものなためそれぞれに自分を置き換えたりと感情移入もしやすく、2時間少々充実した時間を過ごせる。ただ難を言えば、とりわけ最近の群像劇はやたらに登場人物が多すぎるので、誰が誰だかわからなくなったり、群像劇に慣れていない人が見るとてんでサッパリ意味が判らなくなってしまうという欠点はあるにしろ、僕が今まで見てきた恋愛映画の中では最上位に位置するものだし、なによりも世界には愛が満ちているという事を実感できたので、点数は文句なく8点。これはお薦めですよ。[良:2票]