<ネタバレ>スタンダールの小説が元ということですが未読。クリスチャン・ジ .. >(続きを読む)
<ネタバレ>スタンダールの小説が元ということですが未読。クリスチャン・ジャックに作品はこれの他に「花咲ける騎士道」を観ましたが、あちらが軽快な剣戟アクションなのに対しこちらはとにかく重厚感たっぷり。
パルム公国を舞台に、政治的策略や革命の動き、ドロドロの恋愛模様がうまく溶け合って、、、いるかどうかは怪しい設定。序盤に一気に出てくる人がどーんと出てくるので誰が中心人物か、メインヒロインかを把握するのが大変でした。
結構ストーリーの方も、ほとんどが三角関係というかドロドロの人間関係と策略の応報でややこしさ極まりなく、「貴族」という身分が家名を守っていかなければならないので仕方ないんですが、主人公ファブリスを含め大公や警視総監はじめほとんどの連中が私利私欲のために動いているろくでもない連中ばかりなので、なかなか感情移入さうることは難しかったです。
ただ、なんだかんだ言って、冒頭の1枚の金貨がしっかり後半の伏線になったり、少ないながらも剣戟アクションや脱獄のシーン、終盤の革命シーンやカメラワークがなかなか凝っているシーンもあったので、3時間近くの長さもそれほど感じませんでした。