長い説明ゼリフを何とかうまくこなそうと一生懸命な出演陣、その .. >(続きを読む)
長い説明ゼリフを何とかうまくこなそうと一生懸命な出演陣、その愚直さとぎこちなさとの徹底した積み重ねの上にこそ、このどうしようもないドロドロ感がある。というわけで、とても面白かったです。ただ、3時間という長尺でも、まだまだ物足りない感じはありますね。主人公の私生活なども、前半のボロ家が後半で突然豪邸に変わっているという描写だけで、消化不良かな(主人公の影が薄い印象)。政財界のドロドロを描くにしたって、とりあえず何かにつけて“高級料亭”、ってのも、どうなんでしょ、もう少し意外性と細かさとを感じさせるような描写があってもよいかな、と。