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この軽すぎるノリ、意識的にやってるのかも知れないけれど、すみません、ここまで軽いと、ついていけません。冒頭からカークの生い立ちを、お茶漬けのごとくサラサラと長し、エンタープライズ号の船長の座まで、一直線。一応は鼻つまみ者だったハズなんですけどね、何ぞ、転機らしいものがあってもよさそうなもんですが。
タイムスリップやら並行宇宙やら、SFっぽい道具立てとはいっても、骨董品の部類、並べ立てただけではさほど面白くもないし。果ては、宇宙からダイブする場面での無音の描写、別に何らの効果を狙った演出とも思えないけど、もしかして、「ちゃんと『科学』してます」ってか? コレ、2009年の映画でしょ、2001年宇宙の旅からもう8年も経ってるのに、じゃなかった、40年以上経ってるのに、ちと発想が古いのでは。
故郷を失った慟哭、なんてのも、およそ有って無いようなもの。
カークとスポックとの間の友情が、事情通のニモイ氏に「都合により仲良くしてもらわないと困るんです」みたいなコト言われて生まれる、ああ何てテキトーな。軽いノリもここまで来るとアッパレ、ちょっと感心してしまったのでした。[良:2票]