冒頭、雨の中、水浸しのアクションがあって、この時点で「えー、 .. >(続きを読む)
冒頭、雨の中、水浸しのアクションがあって、この時点で「えー、いまだにマトリックスみたいなコトやってるの~」と、少々ゲンナリしてしまいました。
一応、映画の題材として「カンフー」ってのがあって、「カンフー」なら、人間と人間との対決というものが描かれることを期待するのですが、本作、驚いたことに、対話シーンですら、人と人が向き合わない。普通の映画なら、対話シーンではしばしば、話し手がこちらを向いていると、聞き手は手前に後姿として配置されてたりすると思うのですが、本作では話し手だけのショットが繋がれていって、まるで人と人が向き合わない。
小津映画みたいな独特のリズムがある訳でもなく、その不思議な演出を受け入れてしまっている自分への驚きがある訳でもない。
単に向き合わない、というのが、こんなに退屈なのか、という驚きは、少し感じましたけどね。あまり好きになれません。
とか言いつつ、よりによってトニー・レオンが、まるで似つかわしくない「達人」を演じている、ってのが一番受け入れがたい点だったりして。