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何はさておきとりあえず殺戮シーンから始まるってのはマカロニ・ウェスタンの定番かも知れませんが、本作、その後の展開はむしろコメディ・タッチ。ジュリアーノ・ジェンマ演じる主人公、丸腰ってのが何ともマカロニらしからぬところ。しかもこの主人公、とことんチャラチャラしていて、相棒をダシにしまくり、自分ばかり上手い汁を吸おうとしている、とんでもない奴。これがまた、ジェンマのイメージにピッタリなのです。他の作品での真面目な役はイマイチしっくり来なかったのですが、本作はまさしく「これぞジェンマ」。という訳で、前半は相棒とのやりとりでなかなか笑わせてもくれるのですが、そのまま終わっちゃ、マカロニじゃない。後半、主人公の過去が明らかになるとともに、見事なガン捌きを披露、アクションになだれ込んでいく。という、まあ罪の無い(主人公の罪深い言動を笑い飛ばす、という前提ですが)コメディアクション映画です。