邦題の最後に意味もなくつけられた「Q」の文字、ウルトラQあた .. >(続きを読む)
邦題の最後に意味もなくつけられた「Q」の文字、ウルトラQあたりにあやかったのかも知れませんけど、いずれにしてもヤケクソなんですね、きっと。まー何ともムチャクチャな映画。主人公の少年の退屈な日常から始まったと思いきや、寝ている少年の元に突然、タンスの中から変な連中が現れ、歴史上あるいは空想上の様々な(しかもデタラメ極まりない)場面を渡り歩く、実に実に脈絡も何もないハチャメチャ冒険譚。どんなムチャクチャな状況に対しても主人公の少年はまったくツッコミをいれることなくアタリマエのようにすべてを受け入れており、5W1Hのうち「Why」が完全に欠落しております。だからこの先何が起こるかわからない、この先どんなことでも起こり得る、という自由さがトコトン満喫できます。ただし、「この先」に待ち受けるのは、予想を上回る世界、ではなく、予想のしようもないデタラメな世界、なので、何か面白いモノを期待しちゃうと、その期待もしっかり裏切ってくれますが・・・。
ナポレオンのくだり等で流れる行進曲風の音楽、これはおそらくマーラーの第6交響曲を意識したものなんでしょうが、これもまあ何だかヘンテコな音楽で、さしずめ「喜劇的」とでも呼べそうな。