ベテランピッチャー最後の試合。そこに回想シーンが並行すること .. >(続きを読む)
ベテランピッチャー最後の試合。そこに回想シーンが並行することで、彼の人となり、彼の置かれた状況、彼の抱えているものが明らかとなっていき、試合シーンに深みが加わっていく、という趣向ですが。その回想シーンとやらが、「とりあえず必要そうなエピソードを一通りさらってみました」と言わんばかりの、やっつけ仕事ぶり。それに、手の痛みと戦いつつピッチングを続けている、らしいけど「以前、大怪我をしました」というシーンを挿入するだけで、その痛みを感じて欲しいと言われても、あまり盛り上がらない。要するに何もかも八百長クサイのがこの映画の欠点。ただし、ケビン・コスナーにはこういうクサさが似合うのであって、まさに彼ならではの映画、とも言えるかもしれない。