いったいコレのどこがデモンズなんだ、などと今さら怒る人もいな .. >(続きを読む)
いったいコレのどこがデモンズなんだ、などと今さら怒る人もいないでしょう、という、「邦題デモンズ」な一本。むしろ、ルチオ・フルチなら一つくらいデモンズ映画撮ってるでしょ、と、何となく納得してしまう。どこがどう「新」なのかは謎ですが。
ちなみに、そこそこ重要な役で登場するヒゲ面の刑事が、ルチオ・フルチに似てるなあ、と思ったら、やはり本人らしい。
何やらアヤシげな儀式でハリツケにされている女性、その眉間には謎のマークが描かれているのですが、それがクエスチョンマークに見えるもんで、つい「同感!」と思ってしまう。奇遇にも私の脳裏にも「?」が浮かび、皆さんの頭にも「?」が浮かんだはず。
で、現代の発掘調査へと時代は飛んで。そこから、次々に謎の死を遂げる登場人物たち。さっきから「謎の」という言葉ばかりを繰り返している私、これではサッパリ要領を得ないのですが、実際、見てても要領を得ないんだから仕方がない。だけど、風光明媚な風景に、因縁めいたオハナシ。なかなか悪くない雰囲気です。
次々に死を遂げる、とは言っても、のべつ幕なしに殺戮が繰り返される訳では無く、割と出し惜しみ、じゃなかった、抑制も効いてます。でもさすがはフルチ、やるときは派手に、残酷に、キワモノぶりを発揮してくれます。基調はオカルトテイストで、ときどき、スプラッター。
だけどやっぱりフルチ作品って、どんなに下品なコトやってても、どこか、品があるんですよね。言ってる事、矛盾してますけど。この作品など、だいぶ意味不明なオカルト路線になってる分、「なんちゃってアート系」な感じすら、してきませんか? え、股割きのどこがアートなんだって?
またまた脳裏にクエスチョンマークが。