とりあえずゴクミ出しとけ、という感じの映画。久しぶりに夢のシ .. >(続きを読む)
とりあえずゴクミ出しとけ、という感じの映画。久しぶりに夢のシーンから始まったと思ったら、それもそのはず、冒頭で一度寅さんを目立たせておかないと、これが『男はつらいよ』シリーズの一本だと気づかない恐れすら出そうなまでの、寅さんの影の薄さ。前作で満男を中心に持ってきたのはよかったが、今回もまたゴクミを出して一騒動、ってのに無理がある。夏木マリのキャラまで映画に合わせて変えちゃったようで、何ともご都合主義のニオイが。そもそも、ゴクミの演技は、観てて、疲れるのですが、これはこれで良いのだ(←甘いなあ)。それでも、宿で寅さんと満男が交わす会話は、やっぱりトボけていて、何とも楽しいのでありました。 ※ところでどうでもいいことなのかもしれないけど・・・窓の外で祭りをやっている場面。「観に行ってみよう」と窓を閉める。⇒窓閉めたら、やっぱり外の祭りの「音」は小さくなるべきではないのかい?と思ってしまう。次にカメラが外の光景となった段階で、再び「音」が大きくなれば、もっと臨場感・立体感が表現できたのではないか(というより、「音そのものの楽しみ」が出たのではないか)、と思ってしまう。些細なことかもしれないけど・・・・。