田舎のトレーラーハウスに住むタトゥーを入れたおばさんの涙で始 .. >(続きを読む)
田舎のトレーラーハウスに住むタトゥーを入れたおばさんの涙で始まるこの映画は、どん詰まりの女たちの様子を雄弁に映像が物語ってくれる。
ドアの穴に埋めた布切れ、水垢のこびりついたシャワー、捨てられた妻が繰り返し録音し直す留守電のメッセージ。
どれも、身の置き所のない哀しみで溢れてる。
そうして犯罪に手を染めてもなお、捨てきれない母性という名の連帯感を感じさせる中盤のシーンは感動的だ。
断熱材の入った暖かいトレーラーハウスを、子どもたちは喜んだろうなと、ほのかに温かい余韻を残すラストもいい。