出会いから別れまでの14時間、ほとんどが二人の会話で紡がれて .. >(続きを読む)[良:1票]
出会いから別れまでの14時間、ほとんどが二人の会話で紡がれていく、リアルでロマンティックな恋愛映画。
もちろん、ふたりの会話は知的でスリリングだったが、それよりも、最後の誰もいない風景、二人が確かにほんの少し前に楽しい時間を過ごしたはずの景色が映し出されるシーンにこそ、恋の余韻が色濃く漂っていて、素直に「ああ、いい映画だなぁ」と思えた。
また、ほとんどBGMが使われていない本作で、ふたりが視聴したレコードのバラードは、その情景とともに深く印象に残り、うまい演出であった。
画面から、ドキドキ感が伝わってくる恋愛映画を観たのは、久しぶりだ。
時間の経過と共に移り変わる、ウィーンの街の美しさも堪能した。[良:1票]