淡々と、しかし丁寧に小さなエピソードを積み重ねていく。
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淡々と、しかし丁寧に小さなエピソードを積み重ねていく。
決してドラマチックでも衝撃的でもない、普通の人の普通の死をリアルに真摯に描いている。
17歳で母になったアンの最期の望みは、髪型と爪を変える、娘達に毎日愛してると言うなどの慎ましやかなものから、密かな恋愛まで色々ある。
しかし、眠りについた夫に呟く「私を忘れないで」が、本当のたったひとつの切ない希望だったのではないだろうか。
実に身につまされる、切なく哀しい作品。