冒頭から繰り返されるショッキングな暴力シーンに圧倒された。 .. >(続きを読む)
冒頭から繰り返されるショッキングな暴力シーンに圧倒された。
実に見ごたえがあり、最後まで食い入るように観たが…、本作が実話である以上、裁判の内容、結果ともに腑に落ちない点が多々あり、それが非常に後味の悪さを残すのが残念。
ヘンリーはなぜ、告発した、つまり敵とも言えるアルカトラズ刑務所へ再度収容されたのか、みすみすそのような審判が下されたのなら、あるまじき事実だ。
映画ではただ「死んだ」としているが(記録では自殺とされているらしい)、戻った刑務所で何が彼の身に起こったのか、極めて曖昧で気になる。
アルカトラズ刑務所を閉鎖に追い込んだとは言うものの、実際の裁判は1941年で、刑務所の閉鎖はそれから実に22年の歳月を経てのことだ。
とは言え、これは映画であり、ドキュメンタリーではない。
そのような不満を補って余りあるケビン・ベーコンら役者の熱演には、拍手をおくりたい。