とても残酷な映画であることは確か。でも単なる家庭内暴力だから .. >(続きを読む)
とても残酷な映画であることは確か。でも単なる家庭内暴力だからダメだと言われたら、ちょっと。。。作品とは社会構造の「結果」というよりも、何かを論じたいという気持ちの「原因」であることが重要です。様悪(さも)しい現代的イメージでこの名作を結論づけてしまうのはどうかと思う。ザンパノは心の捻じ曲がった男として終始描かれながら、なぜ最後に彼女の死を嘆いて大泣きするのか。なぜそのシーンに僕らは胸を掴まされるのか。この映画が伝え、そこから僕らが感じとった「何か人間にとって大切であろう」と思われる心の有り様は、決して様悪しいイメージで語られるものではない。