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「無機質」に魂を吹き込む。それがまさにアニメーションだと思う。
そのアニメにおける核心を、どれほどに映像技術が進歩したとしても忘れず、クリエイトし続けることが、ディズニー映画の偉大さであり、普遍的なエンターテイメント性だと思う。
荒涼と朽ち果てた地球で動き続ける無機質な掃除ロボットに対し、みるみるうちに感情を覚え移入していった。
キャラクターをいたずらに擬人化せず、あくまで“ロボット”であることに固執した設定が、これまでにない愛すべきキャラクター性を生んでいると思う。
某日本のアニメーション監督の作品では、必要以上に複雑な世界観の中で、精巧なアンドロイドが人間と同じ様に感情揺れ動く様が描かれていた。
しかしながら、いくら観ても感動を覚えない。
一方、言葉もろくに発することが出来ない作業用ロボットのアドベンチャーとシンプルな「想い」には、涙が溢れる。
つくづく、人間が感動するということは、与えられるものではないと思う。
たとえ稚拙なストーリーやキャラクターであっても、そこに観る側本人が入り込めるスペースがあって、登場するキャラクター達と同じ感情を持てるということ。
そういうことだと思う。[良:4票]