無信仰の私にとっては、今作で描かれる父親の姿はほとんど理解で .. >(続きを読む)
無信仰の私にとっては、今作で描かれる父親の姿はほとんど理解できるものではないし、正直反感を覚える。しかし、彼らの行動の是非は別とすれば、その行動が揺るぎない信念によるものであることは理解できるし、彼らがそれを信じ、それをもって自分の生きる道を誇りを持って歩んでいる以上、他者が安易に否定できるものではないのだろうと思う。あまりに哀しい事件ではあるが、大多数の常識と反しているからといって、すべての人たちにその常識を押し付けることは出来ないということを今作はまざまざと物語っている。