長い原作を吉岡一門と武蔵の抗争に焦点を絞り、90分にまとめて .. >(続きを読む)
長い原作を吉岡一門と武蔵の抗争に焦点を絞り、90分にまとめている。よって佐々木小次郎は出てこない。とはいえお通や城太郎と武蔵の関係については一切触れられておらず、原作を読んでいない人にはさっぱりストーリーが理解できないのでは、と思う。まぁそれだけ当時の人々がこの本を読んでいたという事だろうか。 片岡千恵蔵はちょっと丸いし、若くもないし、武蔵のイメージとは違う。清十郎との勝負は霧や光の差し込み具合、緊迫感溢れる画面はふるさとマッチしていて美しい。しかし一乗寺の決闘はチンタラチンタラやっている印象。最大の見せ場の見ごたえが無い。