<ネタバレ>静かに、丁寧に、時に優しく紡がれていく物語。その根底を流れる .. >(続きを読む)[良:1票]
<ネタバレ>静かに、丁寧に、時に優しく紡がれていく物語。その根底を流れる怒り。ラストに噴出する銃撃戦。
しかしそのカタルシスは薄い。敵を追い回し撃ち殺す住民の姿が、物語の後味を爽快にはしてくれない。
正当派の王道西部劇も、そこにはうっすら影が差す。やはり昔のような勧善懲悪は時代が許さない。
不器用で古くさくて、だけど真面目で実直なカウボーイ。
西部劇という、現代においては”時代遅れ”であるジャンルを真っ正面から描くケビン・コスナーがその姿に重なる。
この映画がアメリカでヒットしたということは、どこかでみんな西部劇を求めているのだろうか。
時代は変わっても伝統は受け継がれていく。別に西部劇に思い入れがあるわけじゃないけど、なんだかちょっと嬉しい。[良:1票]