夢枕獏の原作は出版されるたびに全て読んでいる。
なるほど、 .. >(続きを読む)
夢枕獏の原作は出版されるたびに全て読んでいる。
なるほど、夢枕氏が自分が設定したイメージに合うのは野村萬斎しかいないと言って
自ら出演依頼しただけあり、晴明は全くのはまり役だ。
源博雅は身体的にもう少し、骨太な感じがあるとピッタリなのだが、長身であること、無骨であることなど、あれはあれでそれなりの感じが出ている。
だが・・・・。蜜虫、あら何なんだ?
そんなにチャラチャラしない。
そんなにしゃべらない。
そんなに笑わない。
それでも式神か。
後、晴明と博雅の関係を急接近させるのに少し無理矢理なところがあった。
「博正!」、「晴明!」と互いに呼び合い「ササを酌み交わす」無二の親友同士なのだが、巡り会いのところから描いているので劇中では、最初は敬語で呼び合っている。
二時間ほどのうちに二人に固い結びつきをさせて、「『行こう!』『行こう!』そういうことになった」という独特の二人の雰囲気を描き出すには、少し辛いものがあったと思うぞ。
それから、「陰陽師」はアクション小説じゃないので、余計なアクションシーンは不要だ。晴明は陰陽道の術は使うが全くと言っていいほど、立ち回りはやらない。立ち回りは全て、博雅の役目なのだ。