元々、ミッション・インポッシブル(邦題:スパイ大作戦)シリー .. >(続きを読む)[良:1票]
元々、ミッション・インポッシブル(邦題:スパイ大作戦)シリーズは、チームリーダー:フェルプス氏の元、
ある技術に特化したメンバー達がチーム連携し、各々の特技を駆使して指令を秘密裏に遂行していくという、
頭脳戦を主軸においたサスペンスドラマなのだが、トム・クルーズは、これをアクション・ドラマに仕立ててしまった。
そういう意味で、オリジナルのスパイ大作戦を念頭において見てしまうと、その醍醐味は、あまり得られない。
それでも、まだ初作である本作には、オリジナルへのオマージュが垣間見られ、本来あるべき
「ミッション・インポッシブル」としての娯楽性をまだうっすら残している。
MI2に至っては、もはやその影も形も吹き飛んでしまい、「ミッション・インポッシブル」とは名ばかりの
別物に醜く変異している。
話を本作に戻すと、導入部とクライマックスはひたすら格好良い。
「燃えよドラゴン」のテーマ曲も書いたラロ・シフリンによる原曲は、ダニー・エルフマンのアレンジで、
重厚感が増し、よりインパクトのある楽曲となっていて、素敵だ。
監督は、デ・パルマであるため、その雰囲気から、推理サスペンスモノとして見ると逆に失敗する。
また、癖のあるデ・パルマの編集を見慣れていないと少し取り違えてしまうのではないかと思うシーンも見受けられる。
しかし、デ・パルマがクライマックスのアクション・シーンをここまで見せられるとは、少し意外な気もする。[良:1票]