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自分も吃音持ちだったので、コリン・ファースの気持ちが分かる気がします。会議や打ち合わせの発表やプレゼンテーション、何日も前から不安で、本番で声が出ないこともわかるからなおさら逃げたくなります。なんとかきちんと発表できるように事前に息継ぎのポイントを書き出したり、ガムを噛んでごまかそうとしましたが、やっぱり本番では声が出ず、ガタガタ足も震える始末。吃音になる自分も嫌でしたが、それを可哀想だなって思われているんじゃないかと思うことも嫌でした。ただ、これは中々練習すれば解決するということではないんですよね。練習時は一人なのでもちろん問題なく声が出ます。本番じゃないと実際に多くの人を前にしないので。吃音を持ちながら長いことこの思いを引きずりました。ただ、何回も経験するうちに、たまにうまくいくんです、声が出るんです。その時には大きな達成感がありました。ただうまくいった次の時にはまた声が出なくなる、そういう繰り返しでした。その繰り返しを経て、今は普通に声が出ます。コリン・ファースの場合は国全体への演説、それも戦争の時代に。コリン・ファースの最後の演説後の表情、名実ともにキングの顔になったように思います。[良:1票]