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<ネタバレ>なんだか立て続けにダメな人達ばっかりの映画を見ていて、今日は和風なダメな人達ね、って。映画館で予告編を見た時には、もう少しゆるりとした映画かと思っておりましたが、結構過激。目的を持ちながら、その目的は果たされてゆかないというパターンを冒頭から延々と繰り返す、というか重ねてゆく物語で、何かが成就される事はなく(集団銀行強盗以外は)、ひたすらダメ。なんというか、心地良くダメ、後ろ向き全力疾走みたいな映画で、出てくるキャラクターの面白さ、小ネタの面白さを楽しめました。が、単なるネタ集みたいな感じなんですよね。登場人物全員が、全然背景を持ってないの。「どういう生き方をしてきた人」ではなくって「ネタを演じるために画面に出てくる人」なのですね。そこには共感とか共鳴とか生まれる筈もなくって、画面の向こう側のダメワールドを傍観している状態な訳で、それはそれでアリなんでしょうけれども、ダメゆえの愛着っていうのを一時でも感じたかったなぁ。公開は2006年だけど、撮影は2002年って事で、伊東美咲、若っ!